元ボクシング世界王者『内藤大助さん』のいじめに関する記事を読んで  2012年7月16日(月)

ボクシング元世界王者の内藤大助さんの
いじめに関するメッセージを読んで
とても心を打たれました。
以下に紹介いたします。

《いじめられている君へ》

内藤大助さんからのメッセージ

■相談はカッコ悪くない

 いいか、絶対にあきらめるな。いじめが一生続く、自分だけが不幸なんだって思ってるだろ? 俺自身もそうだったから。でも、いじめはきっとなくなるものなんだ。
 俺は中学2年の時からいじめられた。はっきりした原因は俺にもわからないけど、同級生から「ボンビー(貧乏)」ってあだ名をつけられて、バカにされた。
 北海道で育ったんだけど、母子家庭でさ。自宅で民宿をやっていて、母が朝から晩まで働いていた。
 家は古くてボロくて、制服も四つ上の兄のお下がり。つぎはぎだらけだったから、やっぱりバカにされたよ。せっかく祖母が縫って直してくれたのに、俺はバカにされるのが嫌で、わざわざハサミでつぎはぎを切ったこともあったよ。
 中3になってもしんどくて、胃潰瘍(かいよう)になった。学校で胃薬を飲んでいたら、先生から「何を飲んでいるんだ」って叱られた。理由も聞いてもらえず、つらかったな。あのとき一瞬、先生が助けてくれるかもって思ったんだけど……。
 高校を出ても、「いじめられて、ボンビーで、俺は生まれつき不幸だ」と、ずっと思っていた。上京して就職しても、帰省したらいじめっ子に会うんじゃないかって怖かった。
 強くなりたかった。不良のような、見せかけの強さだけでもいいからほしかった。暴走族に誘われたら、入っていたよ、たぶん。
 そんなとき、たまたま下宿先の近くにボクシングジムがあったんだ。通えばケンカに強くなれる。強くなれなくても、「ジムに行ってるんだ」と言えば、いじめっ子をびびらせられるって思ったね。
 入ってみたらさ……楽しかったなあ。周りも一生懸命で、俺もやればやるほど自信がついて、どんどんのめり込んだ。自分を守るために始めたのに、いつの間にかいじめのことなんてどうでもよくなっていた。不思議なもんだ。
 ボクシングの練習がつらいときは「いじめに比べたら大したことない」って考え、マイナスの体験をプラスに変えてきた。でもね、「いじめられてよかった」なんて思ったことは、ただの一度もないぜ。いまだにつらい思い出なんだ。
 「いじめられたらやり返せ」っていう大人もいる。でも、やり返したら、その10倍、20倍で仕返しされるんだよな。わかるよ。
 俺は一人で悩んじゃった。その反省からも言うけど、少しでも嫌なことがあれば自分だけで抱え込むな。親でも先生でも相談したらいい。先生にチクったと言われたって、それはカッコ悪いことじゃない。あきらめちゃいけないんだ。

by 内藤大助 (朝日新聞デジタルより引用)
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私からも
ひとこと。。。

いじめを絶対に許さない社会を作っていくことが最重要課題だと思います。
親として、教師として、友達として、地域の人間として、いろいろな立場があるけれど、いじめを察知したら、絶対に許さない!!という姿勢でいじめている子に気づきを促すことが大事。
いじめたら人間として絶対に許されないんだ!という厳しい姿勢で臨まないとダメです。

そしていじめらてる子に対しては、まずはすべてを受入れてあげた上で、他に色々な道や考え方がることを教え、最後までとことん付き合うつもりで相談に乗ってあげること。

とにかくいじめをなくすためにまずは、私たち大人の意識改革を徹底的にしないといけない。その上で子供に人間としてのルールを植え付けさせることがポイントだと強く思います。
yk