今日は朝から名古屋市の南側、大府市と東浦にまたがる広大なエリアを有する『あいち健康の森』に視察に行ってきました。
ナゴヤドーム約18個分(約90ヘクタール)にも及ぶ広大な地に8つの施設がデ〜ンと構えるこの『あいち健康の森』は、平成初期から現在に至るまでに『認知症介護研究・研修大府センター』『げんきの郷』『ルミナス大府』『あいち健康プラザ』『あいち健康の森公園』『国立長寿医療研究センター』『愛厚ホーム大府苑』『愛知小児保険医療総合センター』を順次開設して、県民の健康づくりの実施や健康づくりのための技術創出、そして、医療、福祉技術開発のための拠点として各施設が連携・協力し、『健康づくり』『医療』『福祉』の専門施設として地域に貢献している、というご説明をそれぞれの館長さんや職員さん、医師の方々から受けました。
約16年前(平成9年)に開設した『あいち健康プラザ』は指定管理者を民間委託しているものの、施設はバブル期に建てられたものなので、天井も高くてゴージャース!しかしそれに見合う利用者数があるかというと、???です。愛知県民の税金が多額につぎ込まれているので、利用者をもっと増やさなければ、もったいですね。近隣の利用者を増やすことはもちろん、遠方に住む愛知県民にとっても、もっと利用しやすい、またはわざわざでも足を運びたくなる施設でなければならないのではないでしょうか。 館内は温水プール、健康科学館、スポーツセンター、健康チェック施設、レストラン、あいち産の加工食品を豊富に取り揃える売店、天然温泉、ホテルなど色々と楽しめる要素がたくさんあります。しかしこの巨大な施設の空調コストを始めランニングコスト(運営維持費)は半端なものではありません。もっともっと利用者を増やさなければはっきり言って成り立たない。ですからとにかく、思い切った改善策を考えていく必要があるのではいかと感じました。
一方『げんきの郷』は農協
(JA)が経営運営している、いわいる生鮮市場・レストラン・温泉などの複合施設ですが、これがスゴイ!平日でも一日約5千人、土、日だと一日約1万人の集客数があるらしいです。すべての野菜にはそれぞれの出店者(農家)の名前が値段の上に記されています。販売価格や販売個数もすべて、農家の人に託されているということでした。生産者の顔が見える市場というのは安心感があって魅力的ですよね。余談ですが、ここ『げんきの郷』の直売方式では、農家さんは1000万~1500万円くらいの売上を出せるということです。利益率も高い上にお客さんには喜んでもらえるので、生産モチベーションもグングン上がりますよね。 このような大型直売マーケットがあちこちにもっとできれば、縮小の一途を余儀なくされている生産農家さんたちも元気が出るはずです。ぜひ、『げんきの郷』をモデルに愛知県内の農村地域にも広がって行って欲しいです。まずはみなさん、お野菜がいっぱい入る大きなエコバッグを持って一度『げんきの郷』に足を運んでみてください。
yks
コメントをお書きください