建設委員会県内調査報告
日光川2号放水路整備事業視察
(令和8年8月4日)
建設委員会の県内調査として、日光川2号放水路整備事業を視察しました。はじめに担当部局から事業概要や整備状況について説明を受け、その後、工事現場を視察しました。
日光川2号放水路は、一宮市周辺を流れる野府川・新丹波川の洪水を地下トンネルを経由して木曽川へ排水する、愛知県が進める大規模な治水事業です。近年、頻発・激甚化する集中豪雨による浸水被害の軽減を目的として整備が進められています。
日光川流域は、流域の約40%が海抜ゼロメートル地帯であり、約3分の2がポンプ排水に依存するなど、全国でも浸水リスクの高い地域です。また、一宮市中心部では市街化の進展により雨水が短時間で河川へ流入しやすく、野府川上流では過去10年間で20回もの浸水被害が発生しています。このような背景から、河川改修と併せて地下放水路の整備が進められています。
放水路は、地下約15~25メートルに整備される延長約1.9キロメートル、内径約5.5メートルのシールドトンネルを通じて洪水を木曽川へ排水するもので、洪水貯留能力は約5万立方メートルを有します。現在は立坑工事やシールドトンネルの掘削工事が進められており、第1期工事完了後は一時貯留施設として活用し、その後、ポンプ設備の整備を経て本格運用される予定です。
令和12年完成予定後は、一宮市西部や木曽川町周辺の浸水被害の軽減、野府川や日光川本川の水位低下など、大きな治水効果が期待されています。また、既に運用されている日光川放水路と連携することで、愛知県の治水対策をさらに強化する重要な施設として位置付けられています。
今回の視察を通じて、気候変動に伴う豪雨災害への対応には、このような先を見据えた治水インフラの整備が不可欠であることを改めて認識しました。県民の生命と財産を守るため、事業の着実な推進と早期完成に向けて、引き続き状況を注視していきたいと感じた有意義な調査となりました。
⭐️帰路、木曽川の美味しいお水をいただきました❣️








